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地形と気候がもたらす恵みの果実たち

 福島県の北部~中部は、全国でも有数の果物の産地です。盆地の山裾に位置し、その土壌は果樹に最適な栽培に適する土です。夏冬の寒暖の差は、美味しい実のなる樹の成長を助け、盆地特有の盛夏の豊かな陽差し、高温と乾燥した空気、朝晩の温度差は果実の甘さを引き出す絶好の要素となります。
果樹は大きく暖地性と寒地性の2つに分類されますが、この地域では、恵まれた気候と風土により、そのいずれもが栽培されているのです。
 ですから、生産される果物の種類は実に豊富です。ひと足早く実をつけるさくらんぼ、ふくしまフルーツの代表ともいえる桃は県内で約60の品種が栽培されています。高級和梨の代名詞「萱場(かやば)の梨」や、オリジナル品種「あずましずく」をはじめとした大粒のぶどう、そして蜜たっぷりのりんご。季節折々に、新鮮な果物を楽しむことができます。
その種類の多さと品質の高さは、まさに「くだもの王国ふくしま」。美味しい果実を育むのに必要な要素すべてに恵まれた、格別な自然環境といえます。

ふくしまを代表するくだもの・桃

 ふくしまの果物といえば、何と言っても桃!全国第2位の収穫量はもちろん、品質もトップクラスの桃の産地です。7月から8月、フルーツラインの愛称で呼ばれる県道5号線では、沿道に連なる果樹園から桃の甘い香りが道いっぱいに溢れ、通る人を幸せな気持ちにしてくれます。
 福島県内の桃栽培では、袋をかけない「無袋栽培」が広く取り入れられています。太陽の光をたくさん浴びることで糖度が高く濃厚な味わいとなり、ふくしまの桃のおいしさを決めるポイントの一つとなっています。
 そんなふくしまの桃を代表する極上のブランド品種、「あかつき」。その名前は、福島市の伝統祭事である「信夫三山暁まいり」にちなんだものです。果実は250~300gほどの大きさで玉揃いがよく、ふっくらとした扁円形をしています。果皮の色は全体に桃色に色付いていて、熟すと手で綺麗に剥くことができます。果肉は淡いクリーム色に鮮やかな紅が混じっています。緻密でしっかりとした肉質で日持ちに優れています。食感も良く、適度な存在感と染み出す甘い果汁は、桃ならではの美味しさを感じさせてくれます。糖度は12~14度と高く、酸味はあまり感じないのが特徴です。